2007年02月17日

大M&A時代

この週末ドドっと大型案件のニュースがニュースが流れましたね。

・サンスターのMBO
・スティール・パートナーズのサッポロホールディングスへのTOB
・大丸と松坂屋の経営統合


ひとつひとつコメントをしっかり書きたいところですが、
結構なボリュームになりそうですね・・・^^;

敢えてこれらの案件に共通することを言えば、
「国内市場が飽和している業界でのM&A」
ということでしょうか。

まずサンスターが属する消費財の業界はその典型でしょう。
MBOをすることで、中長期的な視点で且つ抜本的な改革をし、
また、スイスに拠点を移すことで、
海外マーケット攻略の足がかりにするそうです。
個人的には前段部分は教科書通りの説明だし、
後段部分は個人的にはあまりピンとこないですね・・・。
まあ、じっくり見守りたいです。


スティールのサッポロへのTOBは予測できた行動です。
業界ではスティールがそろそろ動くという噂はよく聞いていましたし。
サッポロはM&Aを積極化するといった姿勢をマスコミに打ち出したり、
防衛策の検討をするなど、株式市場へのアピールをしていましたが、
どれも本気度が伝わってこないなぁと感じていました。
よくこれまでのんびりとしていたなぁと思います。
一方、スティールは相変わらず抜かりないですね。
リリースも上手いと思いました。
この調子だと今回も上手く売り抜けるでしょうね。


大丸と松坂屋の経営統合は松坂屋が
M&Aに動き出したことに少し驚きました。
松坂屋といえば愛知を代表する名門企業ですが、
その愛知県というのは、(詳細は割愛しますが)
土地柄的にM&Aに対するアレルギーがあるところだからです。
特に自社が飲まれるような形は敬遠しがちです。
今回時価総額が4倍近く大きい大丸と経営統合するということは
かなり思い切った決断だったでしょうし、
それだけ、当業界の先行きが不透明なのでしょう。
百貨店業界の再編のきっかけになるかと思います。
次の目玉は三越あたりでしょうね。



1月のエントリに書きましたが、
いよいよ日本の産業が動き出しましたね。
まさに大M&A時代です。
今期はまだまだ大型の案件が動き出しますよ。
3月末まで目が離せません!!









posted by Qさん at 23:47| Comment(38) | TrackBack(0) | M&A大局観 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月09日

エディオンとビックカメラの件

エディオンとビックカメラが資本提携を発表しました。
2年後をめどに経営統合するそうで・・・。
今年に入って家電量販店のM&Aとしては二件目ですが、
この前の件(エディオンとサンキュー)とは違って、
今回のM&Aはかなり裏事情があるかと思われます。

家電量販店の業界と言えば
ヤマダ電機を筆頭に、大手企業が日本全国のパイを奪おうと
出店やM&Aを盛んに行っています。
背景としては商品に差別化のポイントがなく
低価格でしか勝負できない状況となっており、
低価格を実現するにはメーカーに対する
バイイングパワー(購買力)を強化する必要があります。
バイイングパワーを強くするには仕入れの規模を多くすることが
大前提となり、そのため、全国各地に出店ラッシュをすることが
宿命になっている業界、それが家電量販店業界です。

サンキューの件はまさに、地方の企業の生き残り戦略のための
M&Aの色合いが強かったです。
典型的な家電量販店のM&A事例といえます。

一方、ビックカメラといえば・・・。
知っている方も多いかと思いますが、
ビックカメラは最近株式公開をしております。
株式公開をして、すぐにこういう話が出るということは
会社を売却することを前提として株式公開をしたと推察することができます。
ビックカメラは決して表には出てこないけど
政財界に対する力もあると言われている
カリスマオーナー新井氏が一代で大きくした会社です。
新井氏は今も創業者として株式の多くを保有しております。
またここ最近でビックカメラは新井氏は経営の第一線から
身を引いて代替わりを図っています。

株式公開をしたほうが、株価は高く評価される可能性が高いので、
株式公開をすることで、創業者利得をより大きくすることを狙い、
その裏で市場で一度に売却することが難しいオーナーの
保有株の現金化のために、M&Aの交渉をしていたという
見方ができるわけです。
そして、その下準備として、ワンマン経営の体制を改め、
代替わりを着々としていたということも、
この見方の論拠となるわけです。

もちろん、ビックカメラの将来性というのは決して
楽観視できないということも事業提携の裏にあるでしょうけど。
ビックカメラは主要都市の駅前の一等地に大箱で
出店をするという戦略をとっている代表的な会社ですが
いずれ出店余地はなくなるでしょうから、
いずれかのタイミングでビジネスモデルの転換が必要となっていたでしょう。
そのことは、ビックカメラが株式公開後、あまり
マーケットから評価されていなかったことからも明らかです。

というわけで、創業者利得の確保、企業としての成長戦略、
の二点でまとめられるわけですが、
裏がちょっとあったのではないかと推察できるM&Aですね。




posted by Qさん at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近のニュースの考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月08日

アサヒビールとカゴメの件

アサヒビールとカゴメが資本提携しましたね。

アサヒとしてはマジョリティを取りたかったところでしょうが、
マイノリティでも最低限のメリットを享受できると踏んだのでしょう。
健康食品に強い大手企業は業績が好調なところが多く、
なかなか提携が難しい状況の中で、
優良企業であるカゴメと組めたということは
アサヒビールにとっては間違いなくハッピーなはず。

一方、カゴメにとってはどうでしょう?
資金需要があったということですが、
相手として本当にアサヒビールでよかったのか、ということについて
もっと株主に対して納得できる説明が必要だと思います。
決してアサヒビールとの組み合わせが悪いと言っているのではないのですが、
アサヒビールと組む必然性がイマイチ見えてこないのは小生だけでしょうか・・・。
相手先企業の選定はカゴメの今後の展開に大きく影響を及ぼすので
株主への説明をきちんとしてほしいところです。

あと、カゴメといえば、「個人株主を安定株主にする」ということを
IR戦略としていましたが、本件によって、
その方針が転換したことは否めません。
この点についても、株主に対する説明がもっと必要かと思います。
安易な敵対的買収防衛ではカゴメの株主は納得しないでしょう。




posted by Qさん at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近のニュースの考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月01日

1月を振り返って

今年も1ヶ月が経ち、M&Aのニュースもいくつか出てきましたね。

大きな案件ではみずほ証券と新光証券の合併がありましたし、
三菱ウェルファーマと田辺製薬との合併の噂話(笑)、
山崎製パンによる不二家の支援など、今後まとまりそうな話もちらほら。
証券業界の再編や製薬業界の再編は、ずっと前から言われてきたことだし、
実際に行われてきたことなので、新聞報道以上に特筆すべきことはなさそうですね。

話は変わりますが、今年最初の日経新聞から確か三回連続で社説で
M&Aのことが取り上げられていましたね。
ずっと日経新聞を読んでいますが、こんなことは前代未聞です。
それだけ、M&Aが世間から注目を浴び、日本の各産業の
本格的な再編を誰もが感じているということの表れでしょう。

新聞の話といえば、小生が一番記憶に残っているのが、
1月16日の日経新聞の記事。
野村総合研究所による「M&Aに関する従業員意識調査」で、
M&Aを経験したことのある従業員は
敵対的買収に対しても約七割が肯定的という調査結果が出たとのことです。
野村総研の調査の詳細がよく分からないし、
「M&Aを経験したことのある従業員」というのが、
どちらの立場(Buy Side or Sell Side)で経験しているのかも
分からないので、何とも言えないところですが、
よく有識者が日本では敵対的買収は成り立ち得ないと主張する際の
一つの根拠に従業員の賛同を得られないということを挙げていることに対する
一つのアンチテーゼになるのかなぁと思いました。


というわけで、締りの無い終わり方ですが
1月の総論を締めくくります・・・。




posted by Qさん at 20:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近のニュースの考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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