2006年11月15日

明星食品vsスティール・パートナーズ

「明星食品vsスティール・パートナーズ」

「vs」のカタチになるまでが長かったですね。
明星食品は数年前からスティールや村上ファンドに株を買われていて、
ご他聞に漏れず、村上氏にはコテンパンにやられていたようですが、
スティールとは比較的良好な関係を保っていたようです。

村上氏が消えて、安心していたところ、まさに隙をつかれた形となったのではないかと思います。あくまで「経営陣」の視点からの意見ですけど。

ファンドに株を買われてから、一体この会社は何をしてきたのでしょうと、
株主でなくても、この会社のここ数年の経営を見てるとツッコミたくなります。

ファンドが株主に登場した後も、キャッシュリッチで低PBRという、まさにファンドが敵対的買収をしかける対象となりうる状態が続いていたわけです。
この間に、明星が取り組んだことといえば、工場の統廃合ぐらい。
こんなこと、どんなメーカーでも取り組んでいます。
株式市場に、何をアピールしてきたのでしょう。
抜本的なリストラを恐れて、何もできずにいた結果、
我慢の限界に来たスティールが今回の行動に出たというのが本件の裏側でしょう。
仮に、明星が問題意識をもって、株価対策をしていれば、
株価が一定のレベルにまで上がったところでスティールは売却していたでしょうから。

何の改革もせずに、スティールからの具体的なアプローチがないからといって
あぐらをかいていた経営陣の資質を疑いたくなります。
しかも、スティールの提案を「メリットがない」と一蹴して
ライバルの日清食品に安易に助けを求めに行く姿は経営陣のプライドも疑いたくなります。
業界も成長が見込めず、通常のキャッシュフローの枠を超えるような大規模な投資ない会社だと思うので、MBOという選択はスティールが提案せずとも自然な流れではないのでしょうか。
日清食品の傘下に入ることによるシナジーがどうも見えてこないのも問題です。

いずれにせよ、組織風土が全然違う日清食品の傘下に入れば、明星食品の従業員は間違いなく日清食品の従業員の勢力に押されるて、惨めな思いをすることでしょう。

明星食品は最初にファンドが株主に登場してから、経営努力を行った結果、株主だけではなく、従業員をも不幸にしたと言われても仕方がないと思います。
まぁ、もっとも今回のTOBで株主は救われたわけですけど。





ラベル:敵対的TOB
posted by Qさん at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近のニュースの考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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