2006年11月28日

グッドウィルによるクリスタルの買収

今日は余談から。

このブログにはアクセスカウンターを置いていませんが
ブログの管理者ページにはアクセス数が毎日記録されています。
大した内容も書いていないのに、開設以来、今日で延べ2000人の方が
このブログを見てくださっているようです。
嬉しい限り^^

そんな中、一番アクセス数が多かった記事が
「グッドウィルによるクリスタルの買収」の記事です。

業界内でのインパクトがあること、案件サイズも比較的大きいこと、
小が大を飲んでいること、そして、何といっても裏がありそう(笑)なところ、が
関心の高さの原因となっているのでしょう。

本件について、色んなルートから裏情報を聞いたのですが、
若干公表してはまずそうなので、とりあえず、一般の人はあまり
手に取らないであろう「日経金融新聞」と「日経産業新聞」の記事を抜粋します。

これだけでも十分参考になるかと思います。


P.S.これからも皆さんのニーズの高い分野を扱いたいと思いますので
    リクエスト等ございましたら、お気軽にコメントをください。
    なお、トラックバックも歓迎しております。
    今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。



■2006/11/28, 日経金融新聞, 5ページ
「クリスタル買収、グッドウィル手法に波紋、市場、経緯など不可解。」

 グッドウィル・グループ(4723)が、人材派遣サービス大手のクリスタルを子会社化したことを巡って、波紋が広がっている。小が大をのみ込む形の買収に、業容拡大期待から歓迎する向きがある一方、二つの投資事業組合をかませた買収の経緯に首をかしげる市場関係者も少なくない。グッドウィルは二十二日に子会社化した時期を訂正するなど、不可解な点も残されている。
 「なぜグッドウィルの人間が現れるんだ」。クリスタルの幹部は今月十七日、新しい取締役として乗り込んできたグッドウィルの折口雅博会長を見て驚いた。買収公表の前日に当たったこの日、クリスタルの幹部は初めてグッドウィルに買収されたことを知った。
 グッドウィルがクリスタル株を間接的に取得して経営権を握ったのは十月三十一日。だが、グッドウィルはその後二週間以上も買収の事実を明らかにしなかった。
 グッドウィルは当初、クリスタルに過半の取締役(六人)を送り込んだ十七日を子会社化の日と発表した。だが実際はグッドウィルが一〇〇%出資して十月三十一日に設立した「人材サービスファンド」は、同じ日に別の投資事業組合に七四・四五%出資。そこがクリスタル株の九〇・九二%を取得している。東証からの指摘を受けて買収日を訂正しているが、結果的に二つのファンドを介したことで、買収の事実をクリスタル側に隠すことに成功した。
 その背景にはクリスタル株の九割近くを保有していた林純一元会長の意向がある。林元会長は十月三十日、ファンドへの株売却を決め契約を結んだが、その際の条件は「同業他社には株を売らないこと」だった。従業員の雇用を維持し、上場を目指してほしかった。元会長にとってグッドウィルのクリスタル買収はまさに寝耳に水だった。
 しかも、グッドウィル側は買収額を八百八十三億円としているが、投資事業組合が林元会長らに払ったのは約五百億円。売却を急いでいた元会長は、クリスタルの純資産額(七百九十一億円)より大幅に安い値段で手放すことに同意したが、グッドウィルの公表出資額との間には三百億以上の開きがある。
 クリスタルは連結売上高五千九百十一億円(二〇〇六年三月期)を誇る人材派遣大手。グッドウィルは二十八日に投資家向け説明会を開催し、買収の詳細を発表するとしているが、林会長の怒りは当分収まりそうにない。


■2006/11/24, 日経産業新聞, 24ページ
「コンプライアンス・リスク(眼光紙背)」

 大型のM&A(企業の合併・買収)が相変わらず証券市場をにぎわせている。最近興味を引かれたのは、人材派遣・介護事業大手グッドウィル・グループによる業務請負最大手クリスタル(京都市)の買収。グッドウィルにとって、クリスタルは連結売上高で三・二倍、従業員数で十二倍の規模を持つ。しかもクリスタルは赤字会社ではなく、二〇〇六年三月期の最終損益は二百十五億円の黒字。こんな会社の経営権を八百八十三億円で手に入れたのだから、買収発表直後からグッドウィルの株価が大幅に上昇しているのも無理はない。
 ただ先行きは楽観できない。クリスタルは度重なる「偽装請負」で十月に系列会社が労働者派遣法に基づく初の事業停止命令を受けるなど強引な商法が物議をかもしてきたほか、ネガティブな記事を掲載した報道機関を相手に巨額の賠償訴訟を起こす強面(こわもて)ぶりでも知られた。創業者の元社長が保有株の大半を手放すことになったのも、不祥事の頻発で金融機関に信用不安が広がったのが一因といわれる。
 実は、親会社になるグッドウィルも「偽装請負」を繰り返し、昨年六月に労働者派遣法による事業改善命令を受けた過去がある。今回の買収について市場関係者の間には「コンプライアンス(法令順守)面のリスクを注視すべき」との声も出始めている。M&Aの正当な評価を下すには、まだ時間がかかりそうだ。







posted by Qさん at 22:16| Comment(1) | TrackBack(0) | 最近のニュースの考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも参考にさせていただいております。
ところで、企業再生関連の本でおすすめの本があれば是非教えてください。

よろしくお願いします。
Posted by 駆け出し証券マン at 2006年11月29日 08:38
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