2007年02月09日

エディオンとビックカメラの件

エディオンとビックカメラが資本提携を発表しました。
2年後をめどに経営統合するそうで・・・。
今年に入って家電量販店のM&Aとしては二件目ですが、
この前の件(エディオンとサンキュー)とは違って、
今回のM&Aはかなり裏事情があるかと思われます。

家電量販店の業界と言えば
ヤマダ電機を筆頭に、大手企業が日本全国のパイを奪おうと
出店やM&Aを盛んに行っています。
背景としては商品に差別化のポイントがなく
低価格でしか勝負できない状況となっており、
低価格を実現するにはメーカーに対する
バイイングパワー(購買力)を強化する必要があります。
バイイングパワーを強くするには仕入れの規模を多くすることが
大前提となり、そのため、全国各地に出店ラッシュをすることが
宿命になっている業界、それが家電量販店業界です。

サンキューの件はまさに、地方の企業の生き残り戦略のための
M&Aの色合いが強かったです。
典型的な家電量販店のM&A事例といえます。

一方、ビックカメラといえば・・・。
知っている方も多いかと思いますが、
ビックカメラは最近株式公開をしております。
株式公開をして、すぐにこういう話が出るということは
会社を売却することを前提として株式公開をしたと推察することができます。
ビックカメラは決して表には出てこないけど
政財界に対する力もあると言われている
カリスマオーナー新井氏が一代で大きくした会社です。
新井氏は今も創業者として株式の多くを保有しております。
またここ最近でビックカメラは新井氏は経営の第一線から
身を引いて代替わりを図っています。

株式公開をしたほうが、株価は高く評価される可能性が高いので、
株式公開をすることで、創業者利得をより大きくすることを狙い、
その裏で市場で一度に売却することが難しいオーナーの
保有株の現金化のために、M&Aの交渉をしていたという
見方ができるわけです。
そして、その下準備として、ワンマン経営の体制を改め、
代替わりを着々としていたということも、
この見方の論拠となるわけです。

もちろん、ビックカメラの将来性というのは決して
楽観視できないということも事業提携の裏にあるでしょうけど。
ビックカメラは主要都市の駅前の一等地に大箱で
出店をするという戦略をとっている代表的な会社ですが
いずれ出店余地はなくなるでしょうから、
いずれかのタイミングでビジネスモデルの転換が必要となっていたでしょう。
そのことは、ビックカメラが株式公開後、あまり
マーケットから評価されていなかったことからも明らかです。

というわけで、創業者利得の確保、企業としての成長戦略、
の二点でまとめられるわけですが、
裏がちょっとあったのではないかと推察できるM&Aですね。






posted by Qさん at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近のニュースの考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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